茨城県立日立第一高等学校
・JpGU2025年大会「高校生によるポスター発表」@幕張メッセ国際会議場
5月25日(日)日本地球惑星科学連合(JpGU)2025年大会「高校生によるポスター発表」が千葉県にある幕張メッセ国際会議場で開催されました。
本大会では、各校4グループまでというエントリー制限があり、毎年100件を超える応募の中から80件のみが審査対象として選出されます。そのような厳しい状況の中、本校からは3年次3グループ、1年次1グループの計4グループがエントリーし、全てのグループが無事、審査対象に選ばれました。
3年次は、「流水中の真砂土が侵食力に与える影響について」「液状化現象発生時におけるマンホールの形状と浮き上がりの関係」「日立市の気象的観点による空の考察」、2年次は「河川上流域の河岸土壌としての腐葉土の役割について」の題目で発表してきました。「真砂土」と「液状化」は7月26日~28日に行われる第49回全国高等学校総合文化祭自然科学部門の茨城県代表に選ばれており、3年次の発表はすべて6月27日(金)に行われる、本校のSSH研究発表会、午前中の代表発表(口頭)に選ばれています。
JpGUは地球科学や宇宙など、高校理科の科目で言えば「地学」にかかわる様々な学会に所属する研究者が集まる学会です。その為、ポスターを見に来て下さる先生方は、様々な専門領域を持っており、視野も広く、視点も多角的で思いもよらない質問やアドバイスをしてくれるため、生徒にとっては勉強になる発表会です。また、日ごろ、日立一高や地学部がお世話になっている先生方も所属しており、今年は、昨年度の科学講演会講師の長妻努先や、茨城大学の発表会でお世話になる、理学部長の岡田誠教授、全国高等学校総合文化祭自然科学部門茨城県予選で審査員を務められている茨城大学の長谷川健教授などが、本校の発表を見てくださり、アドバイスをしていただきました。さらに、「液状化」の研究グループはJpGU会長である東京大学のWALLIS Simon教授にも発表を聴いてもらい、アドバイスをいただくことができました。質疑応答が終わった後に、「実は、私はJpGUの会長なんですよ」と自己紹介をしてくださり、一緒に写真も撮っていただいて、液状化班は大満足だったようです。
この大会の面白いところは、他の高校生のポスターや専門家(研究者や大学教授、大学院生)のポスターを見学できるだけでなく、地球科学や宇宙、天文関連の研究室や企業、実験器具の業者などがブース展開しており、高校生セッションがある日には、高校生向けにオリエンテーリングやガジェットを準備してくれているところです。参加した生徒たちも、発表者をローテーションして、様々なブースを楽しんだようです。