実践報告vol.2|令和8年度

 中高交流での相互授業参観
 実施期間:令和8年6月1日~7月3日
 昨年に引き続き、本年度も相互授業参観を実施しています。併設する附属中学校の授業を高校の教員が参観したり、専門教科以外の授業を参観することで、中学から高校への学びの橋渡しを考えたり、教科横断的な学びの在り方を考えることを目的としています。
 昨年度の実施結果から、相互授業参観には次のような効果があることがわかりました。以下は授業参観者アンケートからまとめたものです。括弧内の教科名は授業が行われた教科です。
・中学での丁寧なステップを踏んだ指導と、高校での高度な専門性を結びつける中高接続のあり方が具体的に共有された。
 「問題集の模範解答や例題について、生徒が躓きやすい行間を授業の中で補足しており、とても勉強になりました。」(数学)、「中学の実験では、細かいところまで注意点を説明しないといけないので、大変気苦労が多いのではないかと感じた。」(理科)
・生徒の思考を可視化し、対話を促進するツールとしてICTを活用する工夫が共有された。
 「中学1年生がこのクオリティーでスライド作り及び発表まで行えることにとても驚いた。」(地歴公民)、「ICTで生徒をランダムに指名する方法を私の授業にも取り入れたいと感じました。グループで古文の読解を深めている姿に感心しました。」(国語)
・高校での学問的興味の喚起や、実社会の課題と結びつけた探究的な指導の在り方について考えることができた。
 「参観した物理の電気分野の授業は、関連する半導体業界や進路の話だったので最後まで聞いてしまいました。」(理科)、「入試問題をアレンジしたテーマ設定で生徒のモチベーションが上がっていることはとても勉強になりました。地理歴史科の授業での探究的な活動のヒントになりました。」(英語)
・授業開始前の演出や、ペアワークの段階的導入など、生徒が安心して、かつ意欲的に学習に取り組める環境作りについての知見が得られた。
「非常に刺激を受ける素晴らしい授業でした。生徒は中学1年生の7月とは思えないくらいにペラペラと英語で話し合いを行っており、なおかつ、楽しそうでした。」(英語)、「自力解決の時間、ほかの人と話す時間、前を向く時間がメリハリがあって素晴らしかった。」(数学)

 上記以外にも、「他教科の題材を自教科でも意識して扱うことで学習効果が高まる」といった教科横断的な視点について気付かされたり、ICTとアナログ(紙のノート等)の最適な使い分けについて考えるきっかけになったりしたことがアンケートからわかりました。