茨城県立日立第一高等学校
地域の中学3年生を対象とした学習支援を実施しました。教員志望者に限らず、リーダーシップや対人スキルを磨きたい高校生が参加し、当日に向けて教材準備を行ったり、相手の反応に合わせた伝える技術を実践したりしました。
単に答えを教えるのではなく、ヒントの出し方やコミュニケーションの取り方を工夫することで、教えることの難しさと醍醐味を肌で感じる貴重な学びの場となりました。
学習支援のプログラムは2日間とも同じ内容を行い、合計8名の中学生が参加してくれました。
【プログラム】
13:30~14:20 英語の問題演習
14:30~15:20 数学の解説と問題演習
15:30~16:20 国語・理科・社会の学習方法紹介と相談会
【1日目】
最後は中学生からの様々な質問に答えたり、高校の様子を伝えたりしました。この日は中学生が2人参加してくれました。
中学生からは、「問題は難しいし分からないところが多かったけれど、分かりやすく教えてくれてよかった」「受験勉強のコツ・ポイントを考える貴重な機会となりました」といった感想をもらいました。
【2日目】
時間が取れなかった教科は学習方法の例を伝えました。
【高校生の学び】※相談会後のアンケートから
高校生は学習会を行う前段階から、中学生に教えるためには、まず自分が内容を理解していなければならないということを感じており、事前に次のような準備をして当日に臨みました。
「中学校時代の先生に話を聞きに行き、教える極意を教わりに行った」
「問題になっている場所以外でも、難しい単語や文構造のところはチェックしておいて、解説を考えておいた」
「私がまず理解していないと話にならないので、まずはしっかり自分で問題と解き方を隅々まで理解するようにした」
そして、当日は問題演習では入試問題を題材として扱ったので、単に答えを教えるのではなく、いかに相手に考えさせるかという指導の難しさや工夫の仕方について学びました。
「どこを自分で考えてもらって、どこまで教えるかの加減を考えた」
「自分が理解していることを、まったく知識を持っていない人に教えるのがとても難しかったです」
「中学生がつまづいたときのちょっとしたヒントを伝えて、あくまで答えは中学生自身で出せるようにした」
また、実際に中学生と対話しながら解説を行う中で、中学生の反応や理解度を把握し、それに応じた柔軟な対応の必要性を学びました。
「ただただ事実を伝えるだけではだめで、その解決へ向かうための誘導が難しかった」
「中学生の様子を判断して、わからなそうかどうかを判断するのが難しかった」
「中学生が緊張していると思ったので、笑顔で会話したり、積極的に話を振ることができた」
今回の中学3年生への学習支援を通して、自分自身の成長を感じたり、将来教師になったときの反省点として捉えている生徒もいました。
「自分の理解があやふやな部分が多くあることがわかったので、各単元でしっかり完璧な理解をしないと教え方も中途半端になってしまうと思うので、そこを気を付けなければいけないと理解できた」
「学習相談や進路相談の場面や、誰もおいていかない授業態勢を作る上で、今日見つかった反省点を活かせると考えた」
「教えることが好きなので、これからどうすればいいのか指針ができた」
「この経験から得た課題を大学での学びで改善して、将来自分の目指す理想の先生になれるようにしていきたい」
将来学校の教員になってもならなくても、今回学んだ「教師」としての視点は大切にしてほしいと思います。