令和3年度カナダオンライン海外研修(10月12日~10月15日)

 今年度も昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行に伴い、本校を代表する学校行事のイギリス海外研修旅行は中止になりました。そのため、前年度に代替行事として新規に企画されたカナダオンライン海外研修のプログラムを今年度も引継ぎ、国際交流事業を継続することとなりました。
本番となる10月のカナダオンライン海外研修に向けては、大学生との議論を円滑に進められるように、SDGsに関する知識を深める研修と、語学力を育成する研修を行いました。
 以下に研修の概要を報告いたします。なお、報告書は今後、在校生全員にClassroom等で配付予定です。

主な研修プログラムと参加者の気づき
(1)校内事前研修
6/18 SDGsを学ぶ前に①
参加者の気づき 一人当たりのGDPは今も昔もにいまだ先進国と発展途上国の差が大きく、またアフリカ諸国はアジアに比べて発展が遅く、いまだに国全体、一人当たりのGDPともに世界でも最も少なくなっている。また、HDIを見ても、中央アフリカなどの国々はほとんど改善の傾向がみられない。

6/25 SDGsを学ぶ前に②
参加者の気づき 社会が取り組むべき解決策としては、貧困や飢餓に対してはフェアトレードの活用、教育と不平等に対してはお金だけでなく親が働けるような環境作り、エネルギーと気候変動に対しては省エネ商品の開発。これらに対して“私”にできる解決策としては、募金活動に参加したり、省エネ商品の使用など。

7/2 SDGsへの取組
参加者の気づき I felt sorry for people living in Papua New Guinea. The world is connected, so I think we have to give some help for them with their health. /Food is one of the things which I feel is familiar. If we didn’t eat, we couldn’t live. However, about 10% of humans can’t get enough food to live. This is a serious problem. (SDGs2)

(2)語学研修
8/2~8/3 ブリティッシュヒルズ語学研修
内容 研修の本番に向けた語学力をつけるため、1泊2日の英語漬けになる機会を設けた。この研修では原則、日本語で話すことを禁止し、食事の時なども極力英語で会話をするようにした。90分1コマのレッスンを5つ受講し、スピーチスキルやSDGsのディスカッションなど、様々なプログラムを受講し、SDGsの知識と語学力を磨く研修となった。
 
参加者の気づき ネイティブスピーカーと話す貴重な体験になり良かったです。文法なども大切ではあるけれど失敗を気にせず積極的に話す習慣づけにもなり、楽しく学ぶことができました。/来る前よりも格段に英語で話せるようになった。だんだん自分の意見を言うのに抵抗がなくなっていった。/以前は頭の中で文が完成してから話し始めていたので、黙る時間が長かったのですが、まず話してみようという気持ちになり、コミュニケーションがスムーズに進むようになりました。
 
9/17 事前語学研修
内容 研修本番に向けた実践的な英会話を学んだ。当日はリモート対応期間であったため、講師と生徒の自宅、学校をZoomで結んで研修を実施した。通常の授業ではあまり学ぶことのない自然な会話の仕方を中心に教えてもらい、講師と数人のグループで話す時間を設けるなど、オンラインでも会話を中心とした研修を行うことができた。
 

参加者の気づき 自分が普段あまり言葉で相槌を打っていないことに気がついた。話し手のことも考え、日常会話で意識したいと思う。/リアクションがあることで会話が弾みやすくなるのだと分かりました。/オンラインでも顔が見れたのでリラックスしてできました。/スピーチはその文章だけ練習すればうまく出来るものの、会話、コミュニケーションには終わりがなく、だからこそ基本の「き」が大切なのだと思いました。

(3)カナダオンライン海外研修(in 福島県ルネサンス棚倉)
内容 フィリピンとオンラインで結び英語講師とフリートーク/ALTによるSDGs研修/ブリティッシュ・コロンビア大学の学生との英語を使ったSDGsのディスカッション(全3回)/ダンスアクティビティ/テニスアクティビティ
 
参加者の気づき 英語を口に出そうと挑戦してみることで自然に口から出るフレーズも増えた。/知っている単語で何とか伝えることを繰り返すほど、相手に伝わったと感じることが多くなり、自分の英語に自信を持てました。/思いついたら伝えようとするのがかなり大切なのかなと思った。/相手がどのような背景を持っているのか知る必要がある
 


○英語漬けの4日間の研修の中で以前よりも英語力が向上したと感じた日

○6月~10月の研修を通して
参加者の気づき クラスが違う人との交流は部活以外ほとんどなかったので、多くの人と仲良くなることができた。/SDGsも英語コミュニケーションも、ハードルは高いようで、考え方によっては低くもできるのではないかと思いました。/何も苦痛に感じなかった。それなのに英語能力が格段に跳ね上がっていて本当にびっくりです。/英語を話す機会がたくさんあって英語だけでなく日本語でも、コミュニケーション能力が、上がった気がします。SDGsという世界共通の目標を通して外国人とも意見交わす中で人とのコミュニケーションを取ることの楽しさを改めて感じることができました。

(5)事後研修
内容 6月から始まったプログラムを通してSDGsについて学び、高校生の視点でできることを考えてきた。10月の研修から2ヶ月以上が経った12月に、「SDGsって結局のところ何なのか?」を考え、共有した。
○生徒にとってのSDGs SDGsは自分事、みんなの問題、出発点/SDGsはリュックに入った時限爆弾、企業の影響力は大きい/SDGsは暮らしの中に隠れている、知らないと始められない、知ることが始まり/SDGsは身近なもの、行動しやすい、地球からの危険信号、つなげることで解決できる/SDGsはとても身近なもの、身近なことが解決につながる、共有していくことが大切/SDGsはできることが多い、個人が考え、行動することが大切/SDGsは身近なもの、できないのは効果を実感していないから、意識の問題/SDGs難しいけど簡単、第一歩を超えてしまえば簡単/SDGsは様々な側面を持っている、正解がなく、様々なことが正解になり得る/SDGsは簡単に取り組める、やらない後悔よりもやった後悔/SDGsは自分たちでも簡単に取り組める、私たちの小さな一歩が大切/SDGsはできることがたくさん、意外と小さいこと、多くの人が小さいことを実行する/SDGSは発展途上国などの一部の問題ではない。全員が加害者であり被害者/SDGsはどの角度からでもアプローチできる、地産地消も英語でメールもSDGsに