3月7日(日)

・IBARAKIドリームパス事業「未来の作家発掘プロジェクト」講演会を開催しました!

 3月7日(日)の午後に、本校白堊会館において、本校1年次生徒2名の企画で「未来の作家発掘プロジェクト」講演会を開催しました。この企画は、生徒自らの進路に対する課題意識にもとづいて「文章を書く」ことについて、本校職員の豊田郁央先生に講師をお願いして、高校入試問題や海外、明治時代の文章を通して、「小説とは何か」「脚本と小説の違い」「小説を書くために必要なこと」などのお話をしていただきました。豊田先生は、演劇部の顧問としてたくさんの脚本を書いた経験をお持ちで、日立市の市民演劇活動においても中心となって活躍されている先生です。
 企画の最後には、「自分について書く」をテーマにワークショップを行い、4人1組のグループになってそれぞれの文章について話し合いを行いました。
 講演会を閉じるに当たって、講師の豊田先生から「その時に自分の書いた文章を大切にしてほしい。その文章を“私”が大切にしなくて、誰が大切にするのか。そして、書いた文章の理由を掘り下げていくことで自分自身のことがわかるかもしれません。『自分自身に出会う』。文章にはそういう力があります。」というお話をいただきました。

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開会で本事業の趣旨説明を行いました。

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事前に本校の附属中学校にも案内を行いました。

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豊田先生には様々なお話をいただきました。
・脚本はセリフで表現するが、小説は文章で表現することが大きな違いである。
・いい小説とは自分が「小説を書かなければ嫌だ」と思えるかどうかであって、他人の評価はその次である。
・紫式部が文章を書いたのは、仲間の輪に入れない自分に対する“違和感”を感じたからである。
・1000年前の文章を自分の言葉で読める国は日本以外にはない。
・「本の中に人がいる」ので、100年後の誰かの生き方を変えたり、支えたりすることがある。

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ワークショップの様子です。
それぞれが書いた文章を読み合い、それぞれの考えについて話し合いました。「自分について」をテーマに書かれた文章は人によって視点が全く異なり、それぞれの文章から刺激を受けました。