SSHニュース(令和6年5月13日)

・令和6年度科学講演会 @ 日立第一高等学校・附属中学校体育館

 5月13日(月)5・6時間目「令和6年度科学講演会」が実施されました。ここ数年はコロナ禍の影響でオンライン実施だった科学講演会ですが、令和元年度以来、5年ぶりの対面実施で行われました。本来であれば、日立市民会館での実施予定でしたが、荒天により、急遽、本校体育館での実施となりました。
 国立研究開発法人 情報通信研究機構 電磁波研究所の研究マネージャーである長妻 努先生を招聘して「New Space時代を迎えた宇宙天気予報」というテーマでご講演いただきました。専門的な内容を丁寧にご説明いただき、時には「平磯」や「常磐線」、「石岡」など茨城県に関係する話題を織り交ぜながらお話いただきました。体育館の床に座っての講演を拝聴する形となりましたが、生徒たちはワークシートやタブレットにメモを取りながら、真剣に講演を聴いていました。
 質疑応答の時間には、中学生と高校生の双方から手が挙がり、講演内容についてだけでなく、自分で講演内容について調べるための方法や「研究者として生き残るには?」など自分の進路に関する内容など多様な質問がありました。それら全てに、的確に回答いただき、講演後の生徒の感想には、「全ての質問に的確に答えられる専門性がすごい」というものもありました。
 ちょうど、講演会直前の週末に、非常に大規模な太陽フレアが観測され、平常時は高緯度地域でしか観測されないオーロラが日本でも観測できたニュースがありました。この点にも触れられ、仕組みについても説明いただきました。生徒たちも、このニュースは関心をもっていたようで、感想でも「低緯度でなぜオーロラが見えるのか分かった」など、太陽フレアやオーロラに関する内容が多く見られました。生徒会長も謝辞の中で「週末に大規模な太陽フレアが観測され、私たちの生活に影響を与えるというニュースがあった直後に、先生のお話が聞けたことは、本当に貴重な体験でした。」と述べてくれました。
 今回、お忙しい中、本校での講演を快諾してくださった長妻先生に深謝いたします。